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村長の所信表明(令和8年9月15日)
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9月15日開会の令和8年第2回議会定例会9月会議において、村長からの所信表明がありましたので、全文を掲載します。
所信表明全文
私は、去る9月6日の長生村長選挙におきまして当選し、村長に就任いたしました。
これまで、議員の皆さんをはじめ、多くの村民の皆さんから激励のお言葉をいただき、改めて、その責任の重さを感じております。
同時に、長生村の未来を皆さんとともに切り拓いていく責任を担い、この場から第一歩を踏み出す決意を新たにしております。
長生村は今、人口減少、少子高齢化、地域産業の活力低下、そして災害への備えなど、多くの課題を抱えております。
しかし、私は、長生村の未来を信じてやみません。豊かな自然、海、農地、地域の産業、そして何より、この村を大切に思う村民の皆さんの力があります。私は、こうした長生村の持つ力を生かしながら、今の暮らしや未来への不安を希望に変え、全世代が安心を実感でき、みんなが主役として活躍できる、そんな村づくりを目指してまいります。
その上で、私が最も大切に考えていることは、村民一人ひとりの命と暮らしを守ることです。
どのような時でも、誰一人取り残さないインクルーシブ社会や安心して暮らし続けられる長生村を目指すことを、村政の最も重要な使命として取り組んでまいります。そのために、「自分たちの手で創る 未来への投資」を進めてまいります。そして、その実現に向け、私は公約として6つの政策を掲げております。
1点目は、「子育て・教育政策」です。
子どもたちは、長生村の宝です。子どもを安心して育てられる環境と、子どもたちが夢や希望を持って成長できる環境をつくります。
空き部屋を活用し、子どもたちの居場所づくりを整備することや、きれめない伴走支援で、中高生の通学支援や、英検・漢検、防災教育など、子どもたちの学びと挑戦を応援します。また、引き続き地元農産物を学校給食に活用し、食育と地産地消を進めます。「長生村で育ってよかった」。そう思ってもらえる村を目指します。
2点目は、「福祉政策」です。
高齢者、障がいのある方、子育て世代など、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らせる村を目指します。
公共交通などを活用した移動支援や見守り、ICTを活用した福祉サービスの充実にも取り組みます。特に、災害が起きたとき、自分一人では避難することが難しい方を、地域全体で支える仕組みを強化します。そのため、個別避難計画の策定を推進し、災害時に避難が難しい方への支援体制を整え、「逃げ遅れる人を出さない」という強い思いを持って取り組んでまいります。
3点目は、「防災政策」です。
自然災害の頻発化・激甚化、特に最近の豪雨災害を踏まえ、緊急性の高い排水対策を一つひとつ着実に進めます。
国や県との連携を強化し、必要な財源を確保しながら、優先順位を明確にして、必要な対策をスピード感を持って進めます。また、避難計画や防災訓練についても、単に「計画を作る・実施する」だけではなく、実際の災害時に機能するものへと改善していきます。村民の命と財産を守ることは、村として最も重要な使命であり、役割であると考えております。
4点目は、「健康政策」です。
人生100年時代を迎え、単に長く生きるだけではなく、健康で自分らしく暮らせる期間を延ばすことが重要です。
予防医療を目指す中で、健康寿命の延伸を図るため、現在行われている健康ポイント事業などをさらに活用し、健康診断や各種健診の受診率向上を図ります。そして、子どもから高齢者まで、楽しみながら健康づくりに取り組める環境をつくります。健康づくりは、医療や介護の負担を減らすだけでなく、人と人がつながり、地域が元気になるための取り組みでもあります。「健康で、笑顔で、長く暮らせる長生村」を目指します。
5点目は、「雇用・産業振興」です。
これからの長生村には、地域で働き、地域で稼ぐ力が必要です。
村では、令和8年4月より「長生村創業資金利子補給制度」を新設しておりますが、この分野をさらに発展させなければなりません。そのため、長生村の産業振興の基本的な方向性を明確にし、産業振興基本条例の制定を目指します。そして、村の資源を生かして企業誘致や創業支援を進め、新たな雇用と税収につなげます。企業の数だけでなく、「どれだけ雇用が生まれ、村の力になったのか」を大切にします。
6点目は、「農業支援」です。
地域を活性化させ、食料生産を維持する観点からも、農業は長生村の大切な財産であり、産業です。
担い手農家への支援、農地の集約化、スマート農業を進め、生産性を高めます。さらに、農産物を学校給食や加工品、直売、ふるさと納税、観光などにつなげ、「守る農業」から「稼げる農業」へと発展させ、次世代に繋げる「強い農業」への進化を目指します。
そして、もう一つ大切にしたいことがあります。それが、広域連携です。
2040年頃にかけて生じる人口減少という構造的な変化や、インフラの老朽化などの変化・課題に的確に対応し、持続可能な形で住民生活を支えていくためには、各自治体がそれぞれの強みを生かし、資源を融通し合うなど、地域の枠を超えた連携が重要となります。私は、国・県との連携はもちろんのこと、近隣自治体とも緊密に連携し、地域の実情に応じた自治体間の広域連携、県による補完・支援など多様な手法の中から最も適したものを選択し対応してまいります。
そのためには、まず、ここにいらっしゃる議員の皆さん、職員の皆さん、そして村民の皆さん、一人ひとりの力が必要です。「行政が決める村政」から、「村民と一緒に創る村政」へと進めてまいります。
子どもたちに夢を。若い世代に希望を。子育て世代に安心を。高齢者の皆さんに生きがいを。そして、すべての村民の皆さんに、「夢がある 生きがいを感じる 住んで良かった長生村」と思っていただける村、そして10年後、20年後の長生村を見据え、今やるべきことに、一つひとつしっかりと取り組んでまいります。
長生村の未来のために、全力で取り組んでいくことをお誓い申し上げ、私の所信表明といたします。

